こうのとり療法 は妊娠体質づくりのための治療法です

こうのとりが飛んできた

‘雑記’ カテゴリーのアーカイブ

残念な整体院 「健康広場 ままの森」

残念な整体院 「健康広場 ままの森」

先日、あるブロガーさんからメールを頂きました。

そこにその方と業者とのやり取りがすべて書かれていました。
その内容をかいつまんで紹介いたしますと次とおりです。

不妊で悩んでいる方で、いろいろネットで情報を探していたのだそうです。
そこで、ある整体院を見つけたそうです。
そこにはそのブロガーさんが探し求めていた回答があったといいます。

それは、脂肪率が下がると妊娠しにくくなるという情報でした。

ブロガーさんはいたく感動したそうで、
自分のブログに紹介しても良いかというメールを送り、
その整体院は快諾されたのだそうです。
ですが、どうも返信内容が少しおかしいと感じ、
「本当にご自身の記事なのか?」と問いかけたら、
急に記事の紹介を断られたそうなのです。

そこで怪しいと考えたブロガーさんはいろいろ調べたところ、
その整体院の記事は当ブログの記事をそのまま使っていたことを知って、
私に連絡をくれたのです。

これがその整体院のHPのスクリーンショットです。
健康広場ままの森

そして、これが私の記事です。
飽和脂肪の取りすぎ、精子を減少させる

全く同じ文面だということがお分かりいただけるものと思います。
非常に残念な整体院です。
皆様も施術を受ける際は、こういったところには十分にご注意ください。

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精子の質をもっと考えましょう

多くの患者様を診ていて一つ気になることがございます。
それは、卵の質には気を使っていても、
精子の質については然程気にされていない方が少なくないことです。

卵子も年とともに質の低下をするように、
精子も同様の変化を伴います。
そうです。
精子の質は卵子同様、染色体のエラーの有無で決まります。
ですから、40歳代の夫婦は
卵子の質のみならず精子の質も高めたいのです。

ですが、多くの男性は、
「女性と違って70歳代や80歳代でも父親になっている人が多くいる」
といい、精子の質は変わらないと思っている方が少なくありません。
確かに女性に比べて男性は年齢を重ねても子宝に恵まれるケースがあります。
ですが、精子の質は40歳を過ぎるころから低下し、
45歳以降は大きく低下するようです。

Lawrence Livermore National Laboratory』によれば、
45歳を超える男性の精子DNAの損傷は、
30歳未満の男性と比較すると2倍にもなります。
精子の質は染色体が決めますから、
単に数や運動だけでは判断できるものではありません。
一般に行われている精子検査では非常に分かりにくいのです。

ということは、子宝になかなか恵まれないのは、
「精子に問題がない」
といわれて安心している男性側に問題がある可能性も十分にあるのです。

もちろん、卵子同様、対策を取ることもできます。
卵子の質同様に、
精子の質を低下させる要因は日常の中に潜んでします。
その要因を知り、排除していけばよいのです。

精子の質を低下させる要因を列記していくと、
・セックスレス
・肥満
・陰部の過熱
・糖質や脂肪の多い食事
・アルコールや喫煙
などが挙げられます。
こういった事を排除すれば、例え50歳代以降であっても、
精子の質を高めることは可能であると考えています。

不妊治療の多くは、女性のほうが大変です。
是非、男性側も積極的に生活を見直して、
二人の子宝を宿せるよう手を取り合って頑張ってください。

余談ですが、もう一つ、
精子の質について面白い論文を紹介します。
Proceedings of the National Academy of Sciences
に紹介されたのは、
高齢の父親の子供は、長生きする可能性があるということです。

しかも、健康的に長生きできるのではないかというのです。
70歳代や80歳代で子を育んだお父さんは、
もしかしたら長寿というプレゼントを子に贈ることができるのかも知れませんね。

もちろん、冒頭にも書きましたが、
精子の質は低下することは否定できません。
また、生まれてくるお子さんが成人するころ、
お子さんに十分な教育ができるだけの収入があるかなどについても考慮して、
お子さんづくりに励んでほしいと思います。

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不妊治療と障碍を持った赤ちゃんの関係

体外受精で生まれたお子さんは
障碍を持って産まれてくる率が高い、
という“都市伝説”を聞いたことがありますか?

そんな都市伝説を裏付けるような論文が掲載され、
話題になっています。
2012年5月5日付けの『New England Journal of Medicine』に
掲載された論文がそれです。

オーストラリアの一部地域における結果ですが、
通常の妊娠における割合に比べて、
数%、障害を持って生まれてきたお子さんの割合が高かったそうです。

果たして本当なのでしょうか。

個人的な見解ですが、
このデータには一つ不備があります。
それは同じ年代の相対比較がなされていないという点です。

例えば、ダウン症候群の出生比率は1000人に対して1人とされていますが、
40歳代で限定しますと数十人に1人の割合で生まれてくることが知られています。
論文中にも出てくる脳性まひなども出産年齢が上がると、
リスクは比例的に上昇します。

それでは、今回の記事は
不妊治療を受けて出産された方々の平均年齢と、
自然妊娠して出産された方々の平均年齢は同じだったのでしょうか。
残念なことにそういったデータは見当たりませんでした。
日本においては不妊治療を受けて出産された場合、
自然妊娠に比べて年齢が上がっていると言われています。
恐らく、今回のデータも日本同様、
不妊治療を受けている方の集団の方が
平均年齢は上がっていると予想できます。

今後、情報を精査する必要があると思いますが、
不妊治療が原因で障害を持って生まれてくる可能性が高くなるというのは、
現時点では断定できないと考えるのは私だけでしょうか。

最近は、こういった不安を煽るような論文が少なくありません。
新聞の記事もそうですが、
本当に正しいかどうかを養う目の大切さを考えさせられる論文でした。

~ 今年最後のセルフこうのとり療法の新規募集について ~

今回の募集は今年最後の募集となります。
この機会をお見逃しなく、
ご参加いただければと思います。

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脂肪の取りすぎと精子の関係

食の欧米化が進んできた日本ですが、
それが男性不妊の原因かもしれません。

2012年3月14日に『Human Reproduction』において、
食事と精子に関する研究発表がありました。
脂肪の取りすぎは精子の数を減らすというものです。

既に、当治療院の山田が唱えている内容ですから、
目新しさは感じません。
こういった事はアメリカは少し遅れている傾向にあるので、
読んでもあまり面白くはなかったのですが、、、

飽和脂肪酸の摂取量を減らし 、
オメガ3脂肪酸の摂取量を増やすと、
精子の質がアップするという部分だけは、
日本食の良さを改めて知ることができたので、
その部分は良かったと思います。

ただ、普段から魚を多く食べている日本人には、
あまりプラスにはならない話なので、
偏食やファーストフードを多く食べている人や
アングロサクソン系の人種の方には良く聞いて欲しい内容だと思います。

多くの日本人が
やみくもに「オメガ3脂肪酸」の摂取量を増やすぞ!
と魚を沢山食べると、他の病気を増やす可能性がありますので、
注意が必要です。

原則、脂っこいものは避ける。
そう思っているのがベターなのではないでしょうか。

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[卵子の老化] についての私見

2月14日にNHKで放映された「クローズアップ現代」。
皆様も見られたでしょうか。
残念ながら私は施術をしていましたので、録画で見させていただきました。

内容の関係でしょうか、
当治療院の“なぜだか”多くの取材やお問い合わせがありました。
この番組に出ている訳でもないのに。
恐らく、不妊を専門としている中で、
「卵子は老化しない」と明言しているからだと思います。

本当に卵子は老化しないのか?
これについて具体的に卵子の老化に関して論証していきたいと思います。

まず、卵子を含む細胞の老化に関しての正しい定義。

細胞老化とは、
「細胞がそれ以上分裂して増殖できない状態」
のことを言います。

何となく、この一文だけでも卵子の老化はなさそうでしょ?
仮に50歳代で排卵している女性がいるとします。
その方の卵子は分裂可能なことが多く(日本の自然妊娠の最高齢は50歳台)、
この事からも女性の加齢とともに卵子は老化する、
というのは正しくないと言えます。

次に、細胞老化を引き起こす要因を考えてみます。

細胞老化は、
・テロメアの短縮
・染色体エラー
が原因によってその大半が引き起こされます。

テロメアは細胞分裂を起こすことで少しずつ短くなり、
最終的に分裂ができない状態になります。
40歳代の女性であっても、卵子はテロメアが短くなっていることは、
自然な状態でほぼ考えられません。
20歳代で産んだ子と40歳代で産んだ子は寿命が大幅に変わらないですよね。
もし卵子のテロメアが年代によって短くなるなら
年を経てからの子は皆、寿命が短くなってしまいます。

ですから、卵子の細胞老化が起こるとしたら主原因は染色体エラーが原因となります。

ただ、染色体エラーは催奇形因子によるものが多く、
これを「加齢」の一言で断ずるのにはかなり無理があります。
実際に、催奇形因子を排除すると、
成熟卵子の採卵や胚盤胞などにもなりやすいことなどから、
加齢により染色体がエラーするより、催奇形因子の蓄積が
染色体にエラーを引き起こすと考えた方が自然なことなのです。

ですから「卵子の老化」ではなく、
単に「卵子の質の低下」が起きていると考えた方が自然なのです。

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スプレキュアで採卵する場合

2010年に、ある専門クリニックのDr.から、

「スプレキュアはhCGに比べて、若干、コントロールが難しい傾向がある」

と聞きました。
Dr.からの話や通われている患者さんの傾向を分析すると、
・年齢
・体重
・FSH値
などを考慮することによってスプレキュアの時間を変えた方が、
空胞を予防できるのではないかと思うのです。

例えば、一般的に9時採卵ですと、
前日の午前2時にスプレキュアをすることが多いと思います。
これは20歳代~30歳代前半の方向けの時間ではないでしょうか。
40歳代、特に40歳代半ばの方が午前2時にスプレキュアを行うと、
空胞になってしまうことが多いようです。

そこで昨年10月までの1年間、当治療院に通う40歳代半ばの患者さんで、
空胞が続いている方30人に、Dr.の指示で2時から0時に変えてもらいました。
すると、7割の方が採卵できるようになりました。
中には空胞が続くことで、治療自体を終了するように言われた患者さんもいます。
また、残りの3割の方の中には23時にすると採卵できたという方もおりました。
恐らく、40歳代の方はスプレキュアが十分に作用するためには、
若い方に比べて時間がかかるのではないかと考えられるのです。

スプレキュアの時間を早めると、
採卵時に排卵済みになってしまう可能性はありますが、
長く空胞が続くのでしたら主治医に相談の上、試されても良いと思います。
くれぐれも使用時間の変更は主治医の指示に従ってくださいね。

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卵は老化しません!?

まず初めに、次の質問に答えてみてください。

問 次のうち正しいと思われるものはどれでしょうか。
① 20歳代女性の卵母細胞の方が老化している
② 40歳代女性の卵母細胞の方が老化している
③ どちらもあまり変わらない

恐らく、ほとんどの方は②を選択された事と思います。
ですが、正解は③。
これを知っているかいないかで、治療を受けるスタンスが大きく変わってきます。

以前、“体細胞”を利用したクローン羊、ドリーがメディアを賑わしました。

ところが、このドリーちゃん、今まで行われてきたクローン動物とは異なる成長を見せたのです。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
このドリーちゃんは寿命の割に老化が早く、そして死んでいったのです。

なぜ、こういった結果になったのでしょうか。
それは、体細胞という老化した細胞を基に生まれてきた関係で、
元の体細胞の残りの寿命しか生存できなかったのでは、と言われています。

この話は、卵の老化にも同様のことが言えるのです。
「細胞老化」という言葉があります。

耳慣れない言葉かもしれませんが、
細胞には「細胞分裂ができる回数」がほぼ決まっていて、
その分しか生存することができないのです。

同じ女性が20歳代で産んだお子さんと、
40歳代で産んだお子さんがいるとします。
もし、卵が老化していくのであれば(細胞老化が起きているのであれば)、
40歳代で産んだお子さんの寿命は相当に短くなることでしょう。
ですが、実際にそこまで寿命が異なるというのは聞いたことがありません。
言い換えると卵の老化(細胞老化)は考えなくてもよいといえます。

しかし、同じ女性でも20歳代と40歳代で大きく異なるものがあります。
それは卵の「老化」ではなくて「質」。
老化は改善することができませんが質は改善することができます。

40歳代の女性の方はDr.から「年齢の問題です」と言われることが多いと思います。
ですが、上記の理由から、年齢をあまり気にせず、卵の質の改善に注力することで
こうのとりは貴方にほほ笑んでくれるのです。

赤ちゃんの新刊依頼がありました。

赤ちゃん書籍の執筆依頼がありました。
今度は赤ちゃんの発育をどう促していくかについて。

赤ちゃんを育てていくうえで、どう発育を促すか。
なかなか頭の痛いところだと思います。
赤ちゃんの発育段階に応じた援助の仕方を、
分かりやすいイラストとDVDで紹介できればと考えています。

詳細が決まりましたらこちらで紹介いたしますね。

はじめまして!


妊娠~産後、そして赤ちゃん専門の
「子宝治療院」といいます。

少しでも皆様にとって有益な情報を
紹介できればと思いブログを開設いたしました。

これから少しずつですが記事を投稿してまいりますので、
よろしくお願いいたします。