こうのとり療法 は妊娠体質づくりのための治療法です

こうのとりが飛んできた

2011年9月 のアーカイブ

国内初の妊活講座、開講のお知らせ

大学公開講座を紹介するセカンドアカデミーさんなどでも出ているのですが、
10月より、昭和女子大学オープンカレッジにて、
妊活講座を開講いたします。

私の著書『子宝マッサージ』に書いてある内容も行いますが、
それ以外の内容も含めた講座です。

以前、東急BEで行った講座は全3回でしたが、
今回は全10回となり、内容も更に濃い講座にできるものと思います。
東急BEに参加された方から「妊娠できました!」という
嬉しい報告も頂いておりますが、
更にパワーアップした講座で皆様をお待ちしております。

詳しくは下記リンクにてご覧ください。

※ 妊活講座、お待ちしております!
昭和女子大学オープンカレッジ 妊活講座紹介】

E2(エストラジオール)と卵

E2(エストラジオール)の値と卵の成長について。

D3時のE2値は幾つくらいが良いのでしょうか。
これは年齢によっても随分と異なります。

E2の基準値は
・卵胞期:11~82pg/ml.(前期),52~230pg/ml.(後期)
・排卵期:120~390pg/ml.
・黄体期:9~230pg/ml.
ですが、
20歳代ならD3でのE2は15~30pg/ml
40歳代ならD3でのE2は40~60pg/ml
排卵前なら250pg/ml.は欲しいでしょうか。
D3で20歳代は80、40歳代なら100を超えると妊娠しにくくなります。

患者さんと話をしていますと、
「E2=卵胞ホルモン」
と思っている方が少なくありませんが、
E2とはエストラジオールのことで、
卵胞ホルモンはエストロゲンのことです。
E2はエストロン、エストリオールなど
約30種類ある卵胞ホルモンの一つとなります。なので「=」ではないんですよ。

このE2は卵胞周囲から出るホルモンで、
子宮内膜を厚くし頚管粘液を分泌しますので、
排卵後の卵子輸送や着床の基盤作りを行ってくれます。
後日アップしますが、E2値は黄体機能にも大きく影響を与えるホルモンなので、
このホルモン値の改善は卵だけでなく着床にも関係しているのです。

E2値は良く卵の質を表わしていると言われますが、
実際はそれほどでもありません。
E2低値になるケースは、
ピルやカウフマンなどによる卵巣機能低下や拒食症などで
高値はHMG製剤の使用による卵巣過剰刺激症候群や、残胞の存在、
肝硬変などでしょうか。

ちょっと難しい話ですが、
E2は性ホルモン結合グロブリン(SHBG)と結合して活性されています。
このSHBGは肝臓で産生されますので、
肝硬変などの肝臓疾患はE2の値に大きな影響を与えます。
ということは肝臓に負担をかける、高脂肪食やアルコールは控えたほうが良い、
ということになります。