こうのとり療法 は妊娠体質づくりのための治療法です

こうのとりが飛んできた

2011年9月5日 のアーカイブ

E2(エストラジオール)と卵

E2(エストラジオール)の値と卵の成長について。

D3時のE2値は幾つくらいが良いのでしょうか。
これは年齢によっても随分と異なります。

E2の基準値は
・卵胞期:11~82pg/ml.(前期),52~230pg/ml.(後期)
・排卵期:120~390pg/ml.
・黄体期:9~230pg/ml.
ですが、
20歳代ならD3でのE2は15~30pg/ml
40歳代ならD3でのE2は40~60pg/ml
排卵前なら250pg/ml.は欲しいでしょうか。
D3で20歳代は80、40歳代なら100を超えると妊娠しにくくなります。

患者さんと話をしていますと、
「E2=卵胞ホルモン」
と思っている方が少なくありませんが、
E2とはエストラジオールのことで、
卵胞ホルモンはエストロゲンのことです。
E2はエストロン、エストリオールなど
約30種類ある卵胞ホルモンの一つとなります。なので「=」ではないんですよ。

このE2は卵胞周囲から出るホルモンで、
子宮内膜を厚くし頚管粘液を分泌しますので、
排卵後の卵子輸送や着床の基盤作りを行ってくれます。
後日アップしますが、E2値は黄体機能にも大きく影響を与えるホルモンなので、
このホルモン値の改善は卵だけでなく着床にも関係しているのです。

E2値は良く卵の質を表わしていると言われますが、
実際はそれほどでもありません。
E2低値になるケースは、
ピルやカウフマンなどによる卵巣機能低下や拒食症などで
高値はHMG製剤の使用による卵巣過剰刺激症候群や、残胞の存在、
肝硬変などでしょうか。

ちょっと難しい話ですが、
E2は性ホルモン結合グロブリン(SHBG)と結合して活性されています。
このSHBGは肝臓で産生されますので、
肝硬変などの肝臓疾患はE2の値に大きな影響を与えます。
ということは肝臓に負担をかける、高脂肪食やアルコールは控えたほうが良い、
ということになります。