こうのとり療法 は妊娠体質づくりのための治療法です

こうのとりが飛んできた

2011年10月7日 のアーカイブ

TES(テストステロン)と卵の質

「卵の質が悪いから妊娠できない」。
と言われる患者さんが少なくありません。
卵の質を決める要素は幾つかありますが、
そのうちの一つがTES(テストステロン)という男性ホルモンです。

テストステロンは精巣の間質細胞(ライディッヒ細胞)で、
コレステロールから合成される内因性男性ホルモンです。

何となく女性と(特に妊娠)とは関係のなさそうなホルモンですが、
このホルモンは卵胞の発現や妊娠に大きな影響を与えています。

女性の基準値は10~60ng/dl.とされていますが、
妊娠というのであれば20~50ng/dl.の範囲が適当だと思います。
(より理想を言えば25~45ng/dl.だと嬉しいです)

この値が高い時は多嚢胞卵巣症候群や妊娠が考えられ、
低い時は肥満や高血糖、そして拒食ややせ体質、運動不足、コーヒーの摂取があります。

テストステロン値が低いと顆粒膜細胞が少ない卵子ができます。
ここからの話は仮説ですが、現時点では多分正しいと思います。

《エストロゲンの作用で原始卵胞は発育卵胞となり、
卵細胞周囲の一層の胚上皮が肥大して顆粒膜となります。
テストステロンはこの時期にの卵成熟の過程作用することで、
卵子の質に大きな影響を与えていると考えられます》

テストステロンが低値になると、受精卵の分割に
悪影響が出て胚盤胞率が下がってしまうことになります。

それではテストステロン高値だとどうなるのでしょうか。
これはからだが妊娠した状態に近くなるので、
例え顆粒膜細胞の厚い、一見良さそうな卵が採れても、
受胎にはつながりにくくなりますし流産率が高くなります。

卵子の質を追求するあまり、妊娠しにくいからだになるのは、
本末転倒になりますので、

・DHEAを個人輸入して摂取
・Dr.からの処方でもTESの測定なしでの摂取は相談
・3か月以上の摂取の場合は再度TSEの測定
・サプリメントで亜鉛などの摂り過ぎには注意
・筋トレのしすぎ

こういった事も念頭に入れながら卵の質アップを行ってください。