こうのとり療法 は妊娠体質づくりのための治療法です

こうのとりが飛んできた

2011年12月 のアーカイブ

卵は老化しません!?

まず初めに、次の質問に答えてみてください。

問 次のうち正しいと思われるものはどれでしょうか。
① 20歳代女性の卵母細胞の方が老化している
② 40歳代女性の卵母細胞の方が老化している
③ どちらもあまり変わらない

恐らく、ほとんどの方は②を選択された事と思います。
ですが、正解は③。
これを知っているかいないかで、治療を受けるスタンスが大きく変わってきます。

以前、“体細胞”を利用したクローン羊、ドリーがメディアを賑わしました。

ところが、このドリーちゃん、今まで行われてきたクローン動物とは異なる成長を見せたのです。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
このドリーちゃんは寿命の割に老化が早く、そして死んでいったのです。

なぜ、こういった結果になったのでしょうか。
それは、体細胞という老化した細胞を基に生まれてきた関係で、
元の体細胞の残りの寿命しか生存できなかったのでは、と言われています。

この話は、卵の老化にも同様のことが言えるのです。
「細胞老化」という言葉があります。

耳慣れない言葉かもしれませんが、
細胞には「細胞分裂ができる回数」がほぼ決まっていて、
その分しか生存することができないのです。

同じ女性が20歳代で産んだお子さんと、
40歳代で産んだお子さんがいるとします。
もし、卵が老化していくのであれば(細胞老化が起きているのであれば)、
40歳代で産んだお子さんの寿命は相当に短くなることでしょう。
ですが、実際にそこまで寿命が異なるというのは聞いたことがありません。
言い換えると卵の老化(細胞老化)は考えなくてもよいといえます。

しかし、同じ女性でも20歳代と40歳代で大きく異なるものがあります。
それは卵の「老化」ではなくて「質」。
老化は改善することができませんが質は改善することができます。

40歳代の女性の方はDr.から「年齢の問題です」と言われることが多いと思います。
ですが、上記の理由から、年齢をあまり気にせず、卵の質の改善に注力することで
こうのとりは貴方にほほ笑んでくれるのです。